「いきどまりの自由」雑感

・オープニング

のっけからインフルエンサー様による、うすーいありがたいお話、虚業をやっている方らしくお似合いだと思いますよ、あっ、関係ないですね。

小糸ちゃんは着実に教育関係というか教養番組らしきお仕事が増えていて嬉しいですね、勉学優秀な面が業界でも知られつつあって自分の強みを生かせてるって良い!

そして雛菜が参加していた自由律俳句の講習会、自分も恥ずかしながらあまりよくわかておらず*1、自由に書いていいと言われいぇも、自分もやはりコミュ中に出てきた男性のようにそう言われてもどうしたらいいのかという戸惑いの方が勝ってしまって戸惑ってしまう、結局制限付きの自由を選んでしまう。

そして最後の専門学生の「お先真っ暗」という俳句でOP終了、今回はどうなるんだ?

 

・1話

インフルエンサー再び、というか事前のすり合わせも無しにいきなり事務所に凸して直談判って・・・、バズは狙えるかもしれないけど礼節が大いに欠けていて、本当にいかにもというか・・・。

たじろいでいたシャニPに代わって樋口が冷静に諫めて帰ってもらったっていうのは、ちょっとおかしかったというかむしろ年長者なんだからもうちょい毅然として・・・。

当然コラボはお流れになっちゃいましたが、そりゃあ当然といえば当然。

 

・2話

自分の卒業制作のためにノクチルへオファーした学生のノクチル評の「自由と眩しさの塊みたいな女の子たち」ってあの世界で外から見たノクチル評として共感出来る部分とそうではない部分があり、確かに広い世界へ羽ばたいていっている様にも見えるし眩しくは感じるけど、その中にも各々葛藤や悩みがあって一筋縄じゃないんですよねえ・・・、でもやっぱり眩しいですよ、みんな。

OPにも出てきた自由律俳句、そもそも学生がオファーしたのもそれがきっかけだったみたいですけど、雛菜じゃなくて浅倉に考えてほしいって、小糸ちゃんじゃないけど大丈夫か心配になる・・・、浅倉はちゃんと考えている子だけどアウトプットが絶望的な事があるからどんな俳句が出てくるかドキドキする!

 

・3話

3話に出てくる卒業制作のために集まった学生たちってまさしく「いきどまりの自由」っていうのを体現しているような気がするんですよね、学生のセリフにもあったように全員が映像関係の仕事に就くわけでもなく、それぞれが別々の道を歩んで、一から社会人として生活するとなると思い通りにならないし、自由とは言い難い状況にもなることがある。

だから学生の「後悔がなるべく残らない形で、最高のものを作りたいんです!」って言葉がすごく眩しく感じました、眩しすぎて灰になる。

樋口の俳句はなんなんでしょうね「そういうのが一番嫌い」、一体「そういうの」ってなんでしょうね、心当たりはいくつかあるような無いような・・・。

小糸ちゃんの焦りは、自由にしていいのが逆に枷になってしまっている状況っていうのが、なんかわかるというかちゃんとしなきゃと思えば思うほど何も出てこなくなってドツボに嵌っちゃうんですよね・・・、頑張れ~・・・。

 

・4話

ドツボに嵌っている時って正直に現状をあけっぴろげにして報告すると案外道が開けるんですよね、良かったね小糸ちゃん。

しかしこの監督やってる学生、才能ないって自分では言っちゃってるけどなんだか勿体ない気がしてきたな・・・、本当にええんか、ええんか???

そしてまだ未提出の浅倉、どんなん出して来るか楽しみですね。

 

・5話

浅倉浮かんでなーい、このままだと浅倉がツボっている芸人のギャグが使われそうな感じでなんか不安になってきたな・・・。

そしてまた出てくるインフルエンサー、普通に夜に未成年連れ出そうとしているし鼻につく軽薄感ではありますが、なんだか罠というか試していたような気もしなくはないんですよね、誘いに乗ったら乗ったで良くないバズを稼げそうですし、まあ小糸ちゃんが制止しましたが・・・。

 

・6話

ここの樋口のモノローグ、世間は知らない浅倉透を知っているという優越感とだからこその愛憎入り混じってる彼女への感情というたまに垣間見せてくれるものを連想させてちょっと汚い笑みを浮かべてしまいました、ごめんね樋口。

監督がノクチルに対して「そのままの姿が魅力的」って言ってましてけど、これはその前に色々あったせいでさざ凡*2では、何か波乱を起こすことを期待されていたけど逆に何もしない(というかありのまま)というのが逆に意表を突いたかのような感じになっていましたけど、そういう波乱を期待される必要が無くなったように思えて「""理解""ったか・・・」と謎マウントを発揮しそうになった。

 

・エンディング

6話に引き続き、動画を見た人の反応に深く頷くというかやっとご理解いただけましたか、ノクチルの本来持っている魅力を・・・・と。

冗談はさておき、最初はもう夢を諦める気だった学生がそれで最後にするはずだった卒業制作をきっかけに新たな道を模索しようしようとしている、そしてそれのきっかけにノクチルが関わったっていうのはいいんじゃないんですかー!

「いきどまりの自由」っていうのは話の感想でも書きましたけど、学生時代というモラトリアムのことかなと思ってましたけど、そういう一面もおそらくあるのかとは思いますが、社会人になると自由な時間は減ってしまいますが、その代わり経済的な自由を手にすることが出来ます、なのでまだ行き止まりになるのは早いし、その行き止まりはいつ来るかなんてわかんないねってことで、どうでしょう?曖昧かな・・・。

 

今回のシナリオ、海へ出るつもりじゃなかったしやさざなみはいつも凡庸な音がするみたいに劇的な何かがあるわけではないけど、日常の切れ端を見てるかのようで嫌いではなかったですね、心にじわーっと沁みこんでいく良作でした。

*1:ここを見ました

https://www.xn--g4tu59bf5i.com/about-01

*2:イベント「さざなみはいつも凡庸な音がする」のことです