※ネタバレだらけなので要注意
半年間待ちわびましたシーズGRADが満を持して登場したのでそれの軽い感想です。
・にちか編
完全にモノラル・ダイアローグス*1からの地続きでしたね、美琴が見つめなおすために故郷に帰ると知らされた時には「私もやらないと!」と前向きでしたが、GRADでは随分とヤケ気味で少しズレを感じましたが、その後にこれはモノダイEDで自身のレギュラー番組にルカもレギュラーになるという出来事があったからということでいいんでしょうか、それで解釈するしかないくらいにはズレを感じてしまったのですが・・・。
コミュ中はルカに何もかも奪われてしまうかもしれない恐怖というに縛られ続けてしまって、予選までは自暴自棄というか、怪我でもして自分のアイドル人生をトドメを刺したいかののように無理なレッスンを続けたりしていましたが、決勝前のシャニPの裸足で決勝に出場させるという荒療治で吹っ切れたのではないのかと思います。
エンディングのにちかのモノローグの「渡さないし、死なないから」は決意を感じられてよかった。
にちかシナリオのシャニPどちらかというと暑苦しさがなく、どこか一歩引いてにちかと接している印象がありましたが思いっきり踏み込んできましたね、最高だったよ。
そして靴に合わせるどころか靴を脱ぎ捨ててしまったのはもう八雲なみに囚われることもないということでしょうかね、まあEDのにちかのあの笑顔を見たら大丈夫だと思いたいです。
それにしてもにちかは毎回ボロボロになっているかもしれないけど、それを乗り越えて前に進んで行くのだから本当にすごいよ、ムキムキだよにちか・・・。
あとはルカでしょうか、直接出てこずともにちかを苦しめまくった、意外とというかあの厄介そうなファンを抱えている割にバラエティ適性があるんですね、出る度にファンがお気持ち表明してそうですけど・・・、X-DAYのコミュで客イジっている描写もあったから本人も割とノリよくやってたりしているんでしょうか。
ルカ母も元芸能人であることがEDで発覚というかやっぱりという感じでした、やっぱり八雲なみ=ルカ母は確定で良いのでしょうか、そして今が「幸せ」というのは本意なのか真相はイベントに続く!みたいでしたね、いや最後にドでかい爆弾落としていくじゃないよ。
でもルカ母のくだりってにちかGRADでやる必要ありましたかね、個人にスポットを当てたシナリオであるのだから最後までにちかを主役にして終わらせてほしかったです、あのくだりは次のイベントの冒頭に差し込んでも良かったのではないのでしょうか、ここは残念な部分でした。
余談ですが、コミュの各話タイトルでちょっと笑っちゃいました、「いいね日常!」⇒「いいね日常!!」⇒「よくないよ」そりゃあそうだろう。
・美琴編
こちらも同様にモノダイの地続きでしたね、EDの故郷の北海道へ帰る描写から・・・ちょっとその前にしっくり来ていない所があります、モノダイのラストでは美琴から自発的に帰郷するかのような描写がありました。(↓画像参照)
ところがどっこい、GRADではシャニPから提案したかのような形になっていますしそれどころか美琴は乗り気ではないかのような描写になっているではないか、そもそも先ほどの美琴のセリフ後にシャニPが「生まれた街に戻るそうだ」というセリフもあり、ここは整合性が取れていないように思えました、声もモノダイではハキハキとしていたのが大分弱々しくなっていたりと食い違う点が多々有り、ここは残念でなりません。
故郷へ戻ったところ10年間帰らなかった間に実家が建て替えになっていたり、その新しい家には美琴の部屋は無く、変わらずあるのは調律が狂ったピアノだけ、自分の家なはずなのに自分の為の物は無いに等しい、そうなると実家ははもう帰る場所ではないと美琴が思うのも無理はないのかもしれないですね。
東京に戻ったあと「ここで生きていたい」と美琴から言ったのは、今まではアイドルを続けることが全てで「死んでもいい」とまで言い放っていたのが生への執着とまで言ってしまうと大袈裟かもしれませんが、ただこの街で生きていたいという思いを見せるようになったのは大きな進歩だったのではないのかと思います。
全然関係ありませんがPELICAN FANCLUBのAmulet Songという曲が今の美琴にピッタリ合うと思うので聴いてみてください*2
北海道では何も得られなかったかもしれないけど何も無かったと分かっただけでも大きな収穫だったということか。
ただ、このあとプロデューサーに一緒にだとかやたらシャニPと一緒にというのを強調してるフシがあるんですよね、あれ・・・これ・・・もしかして依存?大丈夫?考えすぎ?
Pみこだとかなんだかそんなほんわかしたもので片づけて良いのかと唸ってしまうような、喉に小骨が引っかかっているかのような、そんな違和感を抱えながら読み終えました、おわり。
・全体の感想
雑な箇所が多くて個人的にはあまり良くなかったというのが本音です。
モノダイからの地続きを匂わせる描写が多々あるのに先述のように整合性の取れない部分や個人にスポットを当てたシナリオである以上仕方ないのかもしれませんが、それぞれで相方に一切触れないというのもいささか変ではないかと読んでで思いました、にちかに至ってはこれまでも過剰すぎるくらいに美琴をリスペクトしているのに全然触れないのは少し変ではないかと・・・(にちかはEDでの「渡さないし、死なないから」はありましたが)。
ただ、今までを踏まえて少しずつ歩みはゆっくりかもしれませんが各々の成長はきちんと描写されているとは思うのでそこは素晴らしかったです、にちか編でルカ母を出したのも次回シナリオイベントへの布石だとは思いますので期待していきましょう。
モノダイでようやくバディとしてスタートラインに立ち、今回のGRADではゆっくりとではありますが成長ときたら願わくば次のイベントではシーズが笑って終われるエンディングであることを祈っています。